動物別症例集カテゴリ
動物別症例集 : 猫 2ページ目
猫の皮膚糸状菌症(真菌性皮膚炎)
皮膚糸状菌(ひふしじょうきん)の感染を原因とする感染症で、表皮の角質層、 被毛、爪において増殖する病気を皮膚糸状菌症といいます。環境(土壌)からまたは他の猫との接触により感染し、子猫、老齢猫あるいは何らかの疾患を持ち免 疫機能が十分でない猫で発症しやすくなります。症状は、顔、耳、四肢の一部分などにフケやかさぶたが見られるようになり、円形などの脱毛ができます。
また 脱毛部分を掻く動作なども見られるようになります。治療には、抗真菌薬の内服やローションや軟膏などの塗布が行われ、抗真菌薬の入ったシャンプーで薬浴を 行うこともあります。
猫(スコティッシュ)の骨関節症
猫の骨関節症は、動作時に困難と痛みを伴う変形性の関節疾患です。主に中年期 から高齢期に見られますが、若年層でも発症することがあります。スコティッシュホールドは遺伝的に発症することが知られています。
変形性骨関節症は完治す る病気ではありませんが、体重制限・適度な運動・内科的治療(鎮痛消炎剤など)などで症状を緩和できる場合があります。
猫の下部尿路疾患(FLUTD)
猫の泌尿器系の疾患のことを猫下部尿路疾患(FLUTD)といい、膀胱炎や膀胱や尿道の尿石症、尿道炎などのことをさします。
治療:症状によって様々ですが、尿道結石などで尿道が閉鎖されている場合には緊急の処置となります。尿道の通りを良くするためにカテーテルを用いて洗浄をおこないます。閉鎖されて時間がたっているばあいには点滴治療もおこないます。
<<前のページへ|1|2