動物別症例集カテゴリ
動物別症例集 15ページ目
犬の肛門嚢炎(肛門嚢自潰)
老化などで括約筋の収縮力が低下してくると、肛門嚢の内部に分泌物がたまりやすくなります。分泌物がたまってくると開口部が詰まるため、細菌感染を起こし、肛門嚢炎が起こります。
肛門嚢炎が起きると、お尻を床にこすりつける、お尻を舐める、などの行動が見られ、排便が困難になる場合もあります。悪化した場合には、肛門嚢が破れて膿や血が排出されます。
肛門嚢を絞って分泌物を排出させた後、洗浄し、抗生剤の全身投与によって治療します。良くならない場合では手術で肛門嚢を摘出することもあります。
月に1回は肛門嚢絞りをすることをお勧めします。
犬の頚部椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアの起こりやすい場所は胸腰椎と頚椎です。
初期では頚部の痛み、動くのを嫌がる、フラフラと歩行して起き上がれなくなる症状がみられ、重度では頚部脊髄障害で呼吸抑制が起こり急死することもあります。
治療は内科療法で改善しない場合は外科手術(ベントラルスロット法)になります。